貸倉庫とトランクルーム、どちらも物の置き場としてスペースを貸すという
基本的なシステムは同じです。
それでは両者はどのような違いがあるのでしょうか?
型や賃料、オプションなどサービスの内容が多岐化しすぎていて境界線があいまいになりがちな
貸倉庫とトランクルーム、それぞれの特徴を再確認してみましょう。
●貸倉庫とトランクルームの違い
一言でいうと貸倉庫は賃貸物件として貸し借りされる場所であり、トランクルームは寄託取引が行われる場所です。
◎貸倉庫
主に倉庫業者が経営しますが普通の不動産業者が賃貸住宅と同じように
物件を貸している事もあります。
倉庫業法に基づいて貸し借りされる物件です。
貸倉庫専門の業者が取り扱うのが主流ですが、
つまり不動産と同じく賃貸される物件の事をさします。
荷物の破損や損失の際には一定額を支払うなど、倉庫業法によって保証が義務付けられていますが
保管状態に関しては業者が追う責任は少なく借りる側が管理することになります。
個人向けと法人向けの物件があります。
◎トランクルーム
主に倉庫業者が運営します。
トランクルームに預ける事ができるのは商品ではなく物品であり
物品を預ける場所として貸し借りされるスペースのことをさします。
土地や場所を賃貸する貸倉庫とは異なり一定期間物を預ける寄託契約(※)となります。
ですので預けられる物品の保管状態や保証への取り決めは貸倉庫より細かく設定されています。
ですから物品の保管状態に関する責任は業者がおうことになり、「安心して預けられる」
事が特徴です。
法人向け、個人向け、様々なタイプのスペースがあります。
(※物を預けて保管する事をお願いして、それを引き受ける約束を取り交わす契約)
●倉庫業の発展と新しく生まれたサービス
今、倉庫業の発展に伴い貸倉庫とトランクルームに続く様々な便利なサービスが派生しています。
◎優良トランクルーム
トランクルーム業では
法律によって定められた認定制度があり、ある条件を満たすトランクルームが優良トランクルームであると
認定されます。
認定制度の内容は預けられた物品の保管場所や方法、状態に関するものであり、
トランクルームの中でも、設備が充実していて保管状態のレベルが高く、また
利用者を不安にさせない管理とサービスを徹底しているトランクルームが優良トランクルームであると認定されます。
保管に関して相談できる担当者がいたり、トラブルが発生した際の面倒見もよく、安心して物品を任せる
事ができるのが大きな特徴です。
◎レンタル収納スペース
主に不動産業者が経営します。
保管場所にはマンションなども利用されます。
トランクルームとの違いは物を預かって管理するのではなくて
物を置けるスペースを貸すという事です。
自宅収納スペースや趣味のスペースとして使われ
用途は様々です。
個人向けのスペースとして貸し出されます。
◎屋外コンテナ
主に不動産業者が経営します。
屋外であることが基本なので雨や風など外的環境の影響を受けやすく
それを踏まえた上での短期間利用などに使われる事があります。
預ける物品への保証はほとんどなく、
利用料金が低額であることが特徴です。
以上それぞれのサービスには経営者や個人向け、法人向け
また、保管に関する責務や保管状態、また価格などが細かい違いが
あることがわかります。
それぞれの短所と長所や特徴があるので比較検討してみましょう。
全て物の置き場の需要がありそれを提供する人がいて、
派生している物件や場所、スペース、保管や管理のサービスです。